「ほしがりさん」
ボーイズバーで働く向坂玲音は、特定の相手を作らず『自分を好きと言ってくれる子達』に、男女問わず愛を振りまいている。
そんな生き方が原因で、ある日バーに通う女の子から詰められた玲音は、派手に水をかけられカフェの店内で虚しく濡れ鼠になっていた。
手を差し伸べてくれたのはカフェのオーナーである帆高柊介。
柊介は優しい雰囲気を纏った大人の男で、その日を境に玲音を激甘に可愛がっている。
最初は胸やけしていた玲音も悩みを聞いてもらううちに気を許し、はじめて『受ける側』でのセックスを経験する。
柊介がするSMっぽいセックスに、心も身体も興奮することを知った玲音。
しかし『自分が誰かに愛され続ける』想像がつかなくて――。